大津島でNikonのZを試す

皆さんご機嫌よう。

例によって大津島に行ってきたのが10月の20日だったのですが、
鬼カメラ店の企画で、
Nikonラヴっちゅう先生の講習で、
しかもNikon協賛ときたら、
アレを使え!っつーことで半ばゴリ押し的な感じで
アレを貸してもらったとですタイ。

そうよ!そのまさかよ!

そう、そのまさかよ!

まずはおさらい

カメラ大好き人間にとっては言うまでもないような内容ではあるが、ザキさんが借りたZ7について改めておさらい。

  1. Nikon渾身のフルサイズミラーレス
    ミラーレス舐め切ってニコ1で大火傷したNikonが
    起死回生を賭して作ったミラーレスだよ!
  2. すっごい高画素のフルサイズ
    4700万画素のBSIフルサイズのセンサーだよ!
    見ろ!m43がゴミのようだ!フハハハハ!
  3. XQDカード
    高画素だからデータレート重視のXQD採用したよ!
    でもシングルスロット。
  4. Zマウント
    小口径ロングフランジバックのFマウントの反作用で
    大口径超ショートフランジバックのZマウントだよ!
    高画質だよ!
  5. IBIS(In Body Image Stabilizer)
    画質重視だからボディ内手ぶれ補正は要らんとか
    大昔言ってたけど、結局入れてきたよ!

僕はあとでRAWから弄くってナンボ派なので、
2の高画素なのはすごーく魅力的な側面がある一方で、
ビンボーだからHDD容量圧迫しそうでビミョー。
3のXQDもペナペナでヤワなSDよりはがっしりしてるし
高速なのが当たり前なので、そこはまぁ魅力的。

でも、正直Nikonが頑張って作ったミラーレスなんて
ニコ1で十分とか言っていたあの時期はなんだったんだって
すっごく白けるので、Nikonであることはマイナスでしかない。

4のZマウントも大口径だなんだなんて言っているけど、
結局のところ58mmF0.95とか言うアホみたいな
MFレンズのためのお膳立てのためじゃないでしょ?
って思うし、個人的にはZ50を筆頭とする大口径ゆえの
かっちょ悪さが気になるのであまり好きくない。
小口径でも良いレンズのあったFマウントをディスってるし、
あんま良えデザインフィロソフィ持ってないなーと。
個人的にはEマウントもピーキーすぎるので、Lマウントが
良い感じだと思うんだけど、パナとライカの規格っつう
時点で論外(ひどいw)。

何より気になるのは5のIBISの効き。
なんだかんだ言ってレンズ内手ぶれ補正に拘ってきた
Nikonが突如IBIS搭載なのだから、これには驚いた。
さてさて、これが本物なのかつけ焼きなのか、
α77、E-M1Mk2とIBISカメラばっかり使っている
ザキのお眼鏡にかなうのか否か、そこが大事。

Z7のここが素晴らしい!

やはり高画素故に細かいし、トリミング耐性が高いですね。

やっぱ14bitRAWは扱いやすいし、高画素故にかなり大胆に
トリミングしても画素が貧しいなんてことはありません。
それに毳毳(けばけば)した物体や、シミやヒビや細かい
文様の入った被写体のディテールが残っててスゲー!的な。
まぁ、当たり前なんですけどね。

ISO感度は、これも当たり前だけどE-M1Mk2より良いですよね。
ずーっと良いか?って言うと疑問形で、ISOをそこまで上げて
なくても、シャドウのカラーノイズは下手したらE-M1Mk2より
ひどい時があるかも?って思う時があった。でもやっぱフル
サイズだからか、良いレンズを良いマウントで使っている
せいか、高画素でもディテールがISO6400でも潰れて
破綻しにくいし、そこは流石よねって気がする。

まぁ、当たり前でしょうけどね。

Z7のここがアカンよ

まぁ、色々湧いてくる「Nikonはザキのカメラじゃない」と言う
感情を振り払ってでも残ってしまうのが、IBISの効きがイマイチ
甘いなってトコ。ここが気になった。

高画素だから仕方がない、撮影者の腕が悪いから仕方がない、
重たいから仕方がない、その辺差し引いてもIBISの効きが
甘いなって思った。
これで本当にVR無しレンズばっかりリリースして大丈夫?

NIKON Z 7 (24mm, f/4, 1/25 sec, ISO4000)
なぜか知らんけど、高画素故に暗くてぶれやすいシーンはなんかダメ。長秒時露出になるといよいよIBISの効きがあまちゃんでダメ。

まぁ、上の写真はZ7で撮ってみたんだけど・・・本当は1秒ぐらいで撮りたかったんだけど、なぜかダメだったので、仕方なく
1/25で撮った一枚だ。暗いし、白波が流れてないしでこれは
ないなーと。

百万歩譲っても、合計で80枚ぐらい撮って、使えるなーと
思ったのが10枚ぐらい。この撮れ高は頂けないと。

いくら初めてのIBIS搭載でも、これではNikonが頑張った
ミラーレスとは、おおよそ思えない。その上でリリース
したレンズにはかたっぱしからVRがないし。どうせ
将来的に協調手ぶれ補正に持っていかざるを得ないし、
初回限定特典でしょぼいIBIS搭載するぐらいなら、素直に
レンズにVRでも入れておけばよかったんじゃないかと。

まぁ、E-M1Mk2なら、低画素・豆粒センサーですが、
ISO3200・F8で1秒露出耐え切れたんで、これがザキさん
にはお似合いってことなんでしょうね。

結論:ザキのカメラじゃない

まぁ、5つの目玉ポイントがあるにしても、
ザキ的にはIBISの効きが甘いし、高画素故に
扱いにくい面が露骨に出てきたし、そもそも
逆回転フランジをZマウントにも採用した
Nikon Z7は僕のカメラじゃあないなと。

無論、良いところが皆無と言うわけでもなく、れなりには
あったけど、それってまぁ高価格、ラージセンサー、高機能の
カメラであるが故に「当たり前よね」ってトコなので、
そこまで驚愕を以て褒めることじゃない。
なんじゃこりゃぁ!って程でもないねと。

ザキはこういう握り方をします。



小指が余らないグリップとか、Nikon眼レフ譲りの操作性や
メニューとか、正直3メーカーのカメラを同時に使ってた時期の
あるザキにとっては些事でございますので、コレぞと言う
売りにはなり得ない。

と言うことで、値段相応の良いカメラなんだろうけど、
ザキの琴線を意表ついてかき鳴らすほどのカメラでは
なかったと言う結論です。Nikonのカメラを愛して止まず、
他のカメラメーカーなんて考えられない人には強く
お勧めできるでしょうね。

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