まぁ、ずいぶん時間が経ってしまいましたが、オリンパスがカメラ事業を切り離してJIPに事業譲渡しちゃうぜみたいなニュースが6月24日にございました。6月23日生まれのザキとしてはとんだ誕生日サプライズみたいなもんでしたね。
当たり前ですが、ヘビーオリンパスユーザーのザキにとっても極めて衝撃的なニュースでした。が、一方で衝撃的とは言いながら、前振りみたいなことは何度もあったわけですし、それに何よりずーっと前から赤字を垂れ流し放題みたいな感じだったわけですから、この結果は当然のことよねと、わかってたかのような感じがするワイもそこにいるわけなのでございます。
これまでにコニカミノルタがグッバイして、カシオがデジカメからグッバイして、ペンタックスがリコーに吸われてとなんともやるせない感じでしたが、商売がへたくそかやる気を失ったかのどちらかに分ければ、オリンパスは商売がへたくそな部類に入るのではないでしょうか?コニミノと同じ部類ですね。

何しろ、ザキが常々思っている
「デジカメはセンサーこそ命」
使い勝手や官能性能や官能性が大事とかいう玄人はいるかもしれないけど、結局出てきた絵の使い道と耐編集性能からすれば、より高画素、よりダイナミックレンジ、より高感度性能、これのどれかを求めるのは避けられない。
・・・という筋書きからすれば、2000万画素から減りも増えもしない、裏面照射型という飛び道具すらない、CanonのAPS-C並みの性能プラスが得られた状態で停滞中のソーサッド状態が、E-M1Mk2の2000万画素センサーが出る前後からずーっと続いていたわけなのであって。オリンパスもあんまりやる気ないんじゃないの?という疑惑がじわじわにじみ出ていたのはこのあたりからだ。
言い方が悪いけど、キヤノンや富士フイルムすらあんな感じでセンサーの独自性に血道をあげているのに、サイズ的に不利なマイクロフォーサーズに進歩がないのはどいうことなのかと。
そういう意味では、現在死に体状態のNikon様は、東芝がセンサーを手放したあたりで、借金積んででも買収しておけばよかったのにね。
それを踏まえると、Panasonicはフルサイズに移行してそこに心血注いで、DC-G100の実績から導かれる解としては
「Panasonic的にはマイクロフォーサーズは放置」
であると考えています。彼らが何かを弁明すべく言ったとしてもね、それはついぞ最近までの「オリンパスはカメラをあきらめていない」とか、「ソニーはAマウントはやめない」という発言と一緒なのですよ・・・時間の問題というやつで。
とまれ、オリンパスの花火タイムは終わったということで。

さようなら、オリンパス。
まぁ、そうは言いながらも。
なんだかんだ気に入っているE-M1Mk2とMk3、そして数あるProレンズの数々はこれからも壊れるまでザキに手荒く扱われるであろうし、E-M1Mk3の星空AFのとんでもない有用性に気づいてしまったからには8mmF1.8Proを手持ちラインナップに加えてもいいかなと思っているぐらいであるし、オリンパスではなくてJIPに買われた何かが作る新しいカメラとレンズは楽しみにしている。
それに、E-マウントを有したフルフレームセンサーのOM-Dが出てもいいと思っている。
オリンパスがカメラを手放した”その日”は、カメラメーカーとしてのオリンパスとの別れであり、そして新しいカメラメーカーとの邂逅に過ぎないのだから。